春日市のハザードマップ|水害・浸水・土砂災害、地図の種類と色の読み方

ハザードマップって、開いてみても色が多くて、自分の家がどの色に入るのかよく分からない、という方は少なくないと思います。台風の季節が近づいたとき、あるいは春日市内への引っ越しを考えているときに「一度ちゃんと見ておこう」と検索して、そのまま閉じてしまった経験もあるのではないでしょうか。

『かすがたいむズ』で春日市の地域情報を担当している、とうしです。わたし自身も以前、子どもの通学路を確認しようとして地図を開いたまま、どこから見ていいか迷ったことがあります。

この記事では、春日市のハザードマップの種類と色の読み取り方から、自宅以外の場所への広げ方、公式情報の確認先までを順番に整理します。

目次

まずどのマップを開けばいいのか

春日市のハザードマップは一種類ではありません。目的が違うマップが複数あり、最初にどれを開くかで確認できる内容が変わります。

水害ハザードマップ

令和7年3月作成。洪水浸水想定区域と内水浸水想定区域、土砂災害警戒区域をまとめて掲載した、水防法に基づく総合マップです。

浸水ハザードマップ

過去の浸水実績をもとに作成。令和7年5月改訂。水防法に基づくマップではなく、平成23年から令和2年の間の実績が反映されています。

「大雨が来たときの備えを確認したい」なら、まず水害ハザードマップを開くのが分かりやすいです。浸水ハザードマップはあくまで過去の実績ベースなので、両方を重ねて見る価値があります。

色の意味と浸水の深さを読み取る

マップの色が何を意味するかを知らないと、「色が付いていれば危ない」くらいの印象で終わってしまいます。浸水の深さは段階で分かれていて、同じ色の範囲に入っていても、リスクの度合いが変わります。

たとえば「0.5メートル未満」の浸水想定と「3メートル以上」では、とるべき行動がまったく違う。色の凡例を一度だけ確認しておくと、地図の見方がずいぶん変わります。

洪水と内水の違いを理解する

春日市の水害ハザードマップには、「洪水浸水想定区域」と「内水浸水想定区域」の二種類が載っています。洪水は諸岡川・牛頸川が氾濫した場合の想定で、内水氾濫は雨水が排水しきれず道路や低地にたまる現象です。

内水は川から遠い場所でも起きます。川の近くだけ気にしていればいい、というわけにはならない理由がここにあります。

色が付いていない場所でも油断しない見方

春日市の公式サイトには、「着色がない場所であっても、雨の降り方によっては浸水が発生する可能性があります」と明記されています。地図の色は、あくまで「想定」の範囲を示したもの。

わたしも最初はそこを誤解していて、色がない場所だから心配不要、と思っていたことがありました。地形の低い場所や、水の流れが集まりやすい道沿いは、色がなくても念頭に置いておく価値があります。

色なし=安全、ではなく「想定外のことも起きる」前提で見てほしいです

自宅だけでなく職場や学校も確認する

ハザードマップを「自宅の住所で一点だけ確認する」使い方で終わってしまう方は多いです。ただ、大雨のときに困るのは自宅だけではありません。勤め先、子どもの学校、よく立ち寄る場所なども、地図の上で一緒に確認しておくと、いざというときに動きやすくなります。

先に調べておけば、「あそこの道は通らないほうがいい」「迎えに行くなら別ルート」といった判断が、その場でできます。

通学路や日常ルートを地図に重ねる

子どもの通学路や、自分が毎日使う道を、ハザードマップの上に重ねて見てみることをおすすめします。低い場所を通っている道、橋を渡る区間があるルートは、大雨の際に状況が変わりやすいです。

春日市内は坂の多い地形ではありませんが、ちょっとした低地や下り坂の先が内水の集まりやすい場所になっていることがあります。普段車や自転車で通っていると、気づかないことも多い。

川の近くと低い土地で気にしたいこと

諸岡川・牛頸川の周辺は、洪水浸水想定区域(紫の枠線)で示されているエリアです。川の氾濫は内水より進行が早い場合があり、早めに避難情報を確認する必要があります。

低い土地は、大雨のあとに水が抜けにくいことも。短時間の雨でも道が冠水しやすい場所を、晴れているうちに知っておくと、動き方に余裕が生まれます。

避難所と避難経路を地図に重ねて見る

春日市の水害ハザードマップには、避難場所の情報も掲載されています。浸水リスクの高い場所と避難所の位置を同時に確認することで、どのルートで、どこへ向かうかがイメージしやすくなります。

STEP
自宅の位置と浸水色を確認する

水害ハザードマップで自宅の場所を探し、どの色の範囲にあるかを確認します。

STEP
最寄りの避難所を地図上で探す

同じマップ上にある避難場所の記号を探し、自宅からの距離感を確認します。

STEP
避難経路の道が低い場所にないか見る

自宅から避難所へのルートが、浸水色の範囲を通っていないか確認します。

避難経路が浸水想定区域と重なっている場合は、別ルートを考えておくと安心です。これは晴れている日に地図を見ながら考えられることなので、今のうちに一度確認しておく価値があります。

土砂災害の区域と地形の関係を知る

春日市の水害ハザードマップには、土砂災害警戒区域(福岡県指定)も掲載されています。春日市は全体的に起伏が少ない地域ですが、一部の地区では指定区域があります。

土砂災害は、豪雨が長時間続いた後に発生しやすい傾向があります。自宅だけでなく、山や丘の近くを通る道がある方は確認しておきたい箇所です。

よくある見落としと使い方の注意

見落としやすいのが、「一度確認したから大丈夫」という感覚です。ハザードマップは更新されることがあり、春日市の水害ハザードマップも令和7年3月に新たに作成されています。引っ越し前に確認した情報が、時間とともに変わっている可能性もあります。

  • 色がない場所=安全、とは限らない
  • マップは定期的に更新される
  • 自宅の確認だけで終わらない
  • 避難経路も同時に確認する
  • 複数のマップを重ねて見る

春日市の公式情報を確認するには

春日市のハザードマップは、市の公式サイト「ガイドブック・ハザードマップ」のページから確認できます。水害ハザードマップ、浸水ハザードマップ、地震ハザードマップなど、目的に合わせて選べるようになっています。

窓口での確認や問い合わせは、春日市役所3階の安全安心課 危機管理担当(電話:092-584-1111)で対応しています。マップの内容に不明な点があるときは、窓口で直接聞くのがいちばん確実です

今日から始める備えの手順

持ち出し袋の中身や家族間の連絡手段も、ハザードマップと合わせて考えておくと動きやすくなります。避難所の場所が決まっていれば、「緊急の場合はここへ」という話し合いもしやすいです。

わたし自身は、マップを開いたとき、まず子どもの通学ルートをなぞってみることにしています。自宅の浸水リスクより、子どもが外にいる時間帯のルートのほうが気になるんですよね。その感覚は、家族と一緒に地図を見ながら話すきっかけにもなっています。

今週末にでも、春日市の水害ハザードマップを一度開いて、自宅と学校・勤め先の場所を地図上で確認してみてくださいね。地図を印刷してメモを書き込んでおくだけでも、いざというときの頭の中がずいぶん違ってくると感じています。そんな小さな一歩が、だったらうれしいです。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「かすがたいむズ」とうし

春日市在住のとうしです。地域情報メディア『かすがたいむズ』で、地元で役立つ情報を発信しています。

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