台風や大雨が近づいたとき、「とりあえず近くの学校に行けばいい」とだけ思っていると、いざという場面で迷いやすくなります。避難所は場所を知っているだけでは不十分で、どの災害に対応しているか、当日どこが開いているかを事前に確認してこそ、動けるようになります。
春日市在住のライター、とうしです。地域情報メディア『かすがたいむズ』で春日市エリアを担当しています。わたしも以前、ハザードマップを見たことはあっても、どの施設に何ができるかまでは正直把握していませんでした。家族と一緒に確認し直してから、少しだけ気持ちが落ち着いた経験があります。
この記事では、春日市で実際に指定されている避難所を3か所取り上げながら、施設の種類の違いや開設情報の確認方法、移動経路の見方まで整理します。
避難所と避難場所はどう違うのか
まず押さえておきたいのは、「避難所」と「避難場所」は別のものだという点です。言葉は似ていますが、役割がまったく異なります。
- 指定緊急避難場所
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災害の危険が迫ったとき、命を守るために一時的に身を寄せる場所。公園や学校グラウンドなどが多い。
- 指定避難所
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自宅に戻れなくなった場合に一定期間生活する施設。春日市では地区公民館や学校などが指定されている。
春日市の場合、一時避難場所(公園・学校グラウンド)→広域避難場所→一時避難所(地区公民館)→収容避難所という流れで段階があります。どこに何があるかは、春日市の公式サイトで一覧を確認できます。
春日市の指定避難所を3か所紹介します
ここでは春日市が指定している避難所の中から、役割の異なる3か所を紹介します。ご自身の地区や家族の状況と照らし合わせながら、参考にしてみてください。
対応災害:地震・浸水。住所:春日市大谷4-7-1。電話:092-574-5656。大谷小学校グラウンドに近く、浸水にも対応している一時避難所。
対応災害:地震・浸水。住所:春日市一の谷5-49。電話:092-572-7356。公民館が満員になった際に開設される収容避難所。浸水対応あり。
対応災害:地震・浸水。住所:春日市原町3-1-7。電話:092-584-1212。高齢者・障がい者・妊産婦など要配慮者を対象とした福祉避難所。
いずれの施設も、常時開放されているわけではありません。実際に開設されているかどうかは、当日の状況に応じて春日市が判断します。施設の役割と場所だけでも先に把握しておくと、当日の動きがずいぶん変わります。なお、最新情報は春日市公式サイト(https://www.city.kasuga.fukuoka.jp/)でご確認ください。
自宅から近いだけで選ばない理由
「近い=安全」とは限りません。わたしも地図上で近い公民館を漠然と「ここに行けばいい」と思っていたのですが、実際に確認すると対応災害が「地震のみ」で浸水には対応していない施設でした。
浸水に対応していない施設は、大雨のときに避難経路や周辺が浸かる可能性があると、春日市の公式情報にも記載されています。近さより、その災害の種類に対応しているかどうかを先に見るほうが動きやすいです。
災害の種類ごとに確認したい施設の違い
春日市の指定避難所には、対応している災害が「地震」「浸水」のように明記されています。施設によっては地震のみ対応で、大雨・浸水のときは使えないケースもあります。
台風や大雨が来るとわかっている場合は、「浸水」対応と書かれている施設を選ぶことになります。事前に確認しておくと、いざというときに探し回らなくて済む。これは先に調べておいてよかったと感じた点です。
開設情報をリアルタイムで確認する方法
避難所の場所を知っていても、当日実際に開いているかどうかは別の話です。指定避難所は常時開設されているわけではなく、自治体が開設を決定して初めて使えるようになります。
- 春日市公式LINEの防災機能
- 福岡県防災ホームページの避難所一覧
- Yahoo!防災速報(春日市の開設状況を表示)
- 春日市公式サイトのお知らせページ
特に春日市公式LINEは、位置情報をもとに最寄りの避難所を検索できる機能があります。災害時には開設中の施設だけが表示される仕様です。事前に登録しておくと、当日の確認がかなり楽になりますよ。
徒歩と車で変わる避難経路の見方
平日、車で市内を走っているとよく分かるのですが、道によって冠水しやすい低い場所や、細くて交互通行になる区間があります。車での避難を考えるなら、渋滞や通行止めが起きやすいルートは事前に把握しておくほうが無難です。
徒歩の場合は、地下道や橋のそばを通る経路に注意が必要。大雨のときは水位が上がりやすい場所でもあります。春日市の防災マップと照らし合わせながら、自宅から2通りのルートを確認しておくと安心です。
家族で決めておきたい連絡と集合場所
わたし自身、妻や子どもが別々の場所にいるときに大きな揺れが来たらどうするか、一度しっかり話し合ったことがあります。「とりあえず学校に集まろう」では、どの入口か、何時まで待つかが決まっていないとすれ違いが起きます。
落ち合う場所と時間帯ごとの優先順位を、家族で一度声に出して確認しておくだけで、気持ちの準備がまったく変わってきます。171(災害用伝言ダイヤル)や家族間のLINEグループの使い方も合わせて話しておくと動きやすいです。
配慮が必要な人がいる家庭での確認事項

福祉避難所の場所は、早めに調べておく価値がありますよ
高齢の家族や小さな子ども、持病のある方がいる家庭では、一般の避難所に加えて、福祉避難所の場所も確認しておくと動きやすいです。春日市の福祉避難所は、いきいきプラザ・福祉ぱれっと館・クローバープラザ・春日市総合スポーツセンターの4か所です。
移動に時間がかかる場合は、避難のタイミングも変わります。車いすや歩行補助器具がある場合は、エレベーターのある施設かどうかも先に見ておきたいところ。ここは出発する前に確認しておくと楽です。
春日市の公式情報と注意したい変更点
春日市の避難所・避難場所の公式情報は、市公式サイトの「くらし>安全・安心>防災>避難所・避難場所」のページで確認できます。令和7年8月5日時点で情報が更新されており、工事による臨時変更情報なども掲載されています。
なお、桜ヶ丘地区公民館は令和7年7月から令和8年3月中旬まで工事のため使用不可で、代替は日の出町地区公民館です。春日東中学校も体育館工事のため令和7年8月から令和9年3月1日予定まで使用できません。内容は変わることがあるため、最新情報は公式サイトか市役所(安全安心課:092-584-1111)で確認することをおすすめします。
今日から使えるわたしなりの確認の順番
まず春日市の公式サイトで自宅エリアの避難所一覧を開き、「浸水対応あり」の施設に印をつけるだけでも、かなりすっきりします。次に、そこまでの経路をGoogleマップなどで確認して、水が出やすそうな場所を一か所でも覚えておく。週末に家族と5分話すだけで、気持ちの準備がまったく変わります。
わたし自身、これを一度やってから「何かあってもとりあえず動ける」という感覚が生まれました。完璧に準備しなくても、今日一つ確認できれば十分だと感じています。
この記事が、春日市で暮らすみなさんの防災確認に少しでも役立てたらうれしいです。公式サイトを開くのを、今日の一歩にしてみてくださいね。













